LIFE WORKS JOURNEY

ニューアルバム「LIFE WORKS JOURNEY」発売中!

FLYING KIDSニューアルバム「LIFE WORKS JOURNEY」FLYING KIDS 再結成以降、2年ぶりとなるアルバム。前作がFLYING KIDS の“FUNK”だとすれば、今回はFLYING KIDS の“歌”を聴かせる作品。VO.浜崎のソロ活動である「1人旅ツアー」の影響も色濃くでたアルバムと言える。夏の終わりにぴったりの楽曲“SQUALL”では、なんと“スチャダラパー”のボーズとコラボレーション。約20 年の両アーティストの付き合いからすれば、無かった事が不思議な組み合わせだ。また、「愛しさの中で」では、THE BACK HORN のヴォーカル、山田将司とのコラボレーションが実現。

【収録曲】全12曲
1.JOY! 2.SQUALL 3.愛しさの中で 4.カクレンボ 5.ハナレバナレ 6.バカボンパパ 7.HESOの下☆WORLD 8.9月 9.レクイエム 10.ちぎれぬ時間 11.LIFE WORKS JOURNEY 12.エピローグ

2 0 1 1 / 9 / 2 1 発売
税込価格 :2,500円

 

 

『ビクター スペシャルサイト』はこちら
★ニューアルバム発売を記念して、今までのアルバムを配信&期間限定のプライスダウンキャンペーンを実施中です。
アルバム発売に合わせて、今までのアルバムを一律¥1,200で販売する配信限定・期間限定のプライスダウン・キャンペーンを実施中です。(キャンペーン期間は10/20まで)
★iTunesStoreでは、FLYING KIDSのダウンロード上位10曲を集めた「ダウンロードベスト盤」も配信中です。

 

 

 


<浜崎貴司によるアルバム解説>

1.JOY !

この曲は2010年の9/14のGACHIシーズン2・秋の陣スガシカオ戦の時、ソロで初披露しました。デモテープはもっと前にFLYING KIDS用に作ったのですが、その頃はFLYING KIDSの活動が止まってしまっていたので、ソロのライブで取りあえずやってみたのです。FLYING KIDSのライブでは2010年の11/14に代官山UNITで行われたDEEP NIGHT RETURNSで初披露。テーマは「楽しむ」。楽しむって、実は何かを壊すって事かも、と思ってつくりました。

2.SQUALL

この曲のデモは2010年の春くらいにはで出来上がっていました。作曲は丸山史朗。ある男が海へ向い、辿り着く状況を描写した内容の歌詞ですが、そこにスチャダラパーのボーズ君がナレーション仕立てのラップを投入してくれて、より歌の物語が深くなりました。FLYING KIDSとスチャダラパーとはほぼデビューが一緒ですが、共演は初めて。ボーズ君、やっぱり天才でした。

3.愛しさの中で

この曲は多分2000年代に入った頃に作った曲です。私はこの曲の存在をすっかり忘れていました。ある日、高野寛君から一通のメールが。そのメールに添付してあったのが、この曲のデモでした。2000年頃はよく高野君の家に出入りして、デモテープを作るのを手伝ってもらっていました。その頃出来た曲が、高野君のハードディスクの中にずっと保存されたままになっていたのです。去年の冬に入る頃、高野君がハードディスクを整理した際、消すのももったいないという事で、わざわざ送ってくれたのでした。高野君、ありがとう!

そのデモを受け取った私ですが、なぜかすぐに歌おうとは思わず、そのままにしていましたが、3.11の地震に出会い、急にこの曲に手をつけ始めたのでした。歌詞を少し直して、初めて人前で歌ったのは4/14。シアターブルックの佐藤タイジ君主催のチャリティーイベントでした。その後、6/9ワ・リ・コ・ミ@GACHIで対戦したTHE BACK HORNの山田将司君と一緒に歌ったのが、今回アルバムに収録されているバージョンの元になっています。山田君の歌声の純粋さが私は大好きです。

4.カクレンボ

作曲は丸山史朗。この曲は2007年の再結成した頃にはもう出来ていました。ただ詩がなかなかつかず、ずっとお蔵入りとなっていました。ただ個人的に凄く好きな曲だったので、事ある毎に作詞にチャレンジしたのですがその度に挫折。今年の7月に「おもてにでるのならこれをかぶりなさい」というフレーズがぱっと思いつき、それを捕まえて一気に完成させました。作詞に4年もかっかたという事になりますね。

5.ハナレバナレ

これはリハーサルスタジオで私がなんとなく弾き始めたコード進行に(BonE/AonE/Bm)、メンバーが何も打ち合わせする事なくついてきて、これは面白いかもと思ったのがきっかけとなりました。ただ、当初は何のビジョンもなく、あやうくボツにするところをキーボードの飯野竜彦が「昨日のセッション曲録音しない?」と言ったので、取りあえず録音してみたのです。完全一発録り。それから一人でスタジオに入り、歌をつけて出来たのがこの曲です。歌詞は別の曲で考えていたテーマをふとひらめいて、この曲に当てはめてみたのでした。ほぼ直感のみで作られた曲です。人生には会いたくても会えない人がいます。そんな、意思だけではどうしようもない事を歌にしました。

6.バカボンパパ

アルバムの録音が最終段階に入って作った曲です。サウンドはナックとかELOとか、1970年代後半から1980年代頭頃のイメージ。そこに自分が子供の頃に読んだ天才バカボンの「これでいいのだ」とか「さんせいのはんたーい」などのフレーズを組み合わせたのです。漫画家の浦沢直樹さんに相談したら、一応フジオプロの方に了承を得た方がいいというアドバイスを受け、慌ててフジオプロに連絡。ところがその時点でもうボーカルやコーラスはダビングしてしまったので、もしNGが出たら大変な事に!のちにフジオプロからお許しが出て、ほっとした我々。赤塚不二夫さん、ならびにフジオプロの皆様、ありがとうございます!加藤、丸山によるコーラスの多重録音で、曲のパワーが増しました。

7.HESOの下☆WORLD

これは2010年11/14のライブ、DEEP NIGHT RETURNSにて、20分を越えるファンクメドレー「組曲~HESOの下☆WORLD」を演奏したのですが、その時のモチーフを曲にしました。こういう曲やらせるとFLYING KIDSは最高にグルーヴします。

8.9月

これは2010年の9/3に、カメラマンの小暮徹さんの長野県八千穂にある別荘に遊びにいった時、ふと思いついた曲。初披露は9/14のGACHIシーズン2・秋の陣スガシカオ戦。それ以降はライブで歌った事はありませんでした。スタジオでメンバーの前で弾き語りしたら、ベースの伏島和雄が「もっとキーを下げたら」と発言。そのおかげで内省的な雰囲気がうまく表現できました。もともとはドラムが入らないバージョンを考えていましたが、レコーディングスタジオでドラムの中園浩之にキットに毛布をかぶせて、響きの少ない状態でプレーしてもらったら、凄く感じがよく、急遽ドラムを入れる事にしました。アコースティックで、切ない雰囲気に、ファンキーさをうまく融合できたと思っています。

9.レクイエム

これは2010年の7/4のGACHIシーズン2・仲井戸麗市戦で初めて人前で演奏しました。それからレコーディングスタジオで他の曲を録音している最中に、ロビーでさらにコーダ部分を作曲し直し、丸山さんにプレイしてもらいました。アコーディオンは飯野さん。エフェクティブなギターはE-BOWというエフェクターを使っています。E-BOWのサウンドがとても好きで購入したのですが、なかなか出番がなく、今回やっと使う事が出来ました。最初ギターの加藤英彦がチャレンジし挫折。その後私もトライしましたがやはり挫折。最後は丸山史朗がなんとか弾きこなしてくれてやっと完成に至りました。

10.ちぎれぬ時間

これを最初に歌ったのは2011年5/22の宇都宮でのライブでした。ふと最初の「青空に雲ひとつ ゆっくり ゆっくり」というフレーズがある日思いつき出来た曲です。当たり前の暮らしが送れる尊さを歌にしました。

11.LIFE WORKES JOURNEY

これは2011年の1月から始めたソロの弾き語りツアー「LIFE WORKS LIVE~終わりなきひとり旅」をしながら作った歌です。結構難産でした。何度もトライしましたがうまくゆかず、諦めていたら、イントロのコード進行をある日発見し、出来上がった曲です。途中で斉藤和義君のギター倉庫でセッションしていた時に、彼の前で聴かせたら、ここをこうしたらとのアドバイスをもらいました。そのアドバイスを試してみたら見事に曲がよくなり、改めて和義君の才能に驚かされたのです。和義君ありがとう!

12.エピローグ

これは今回のレコーディングで最後に書いた曲です。人生の旅が、この歌に歌われているような、美しい場面で一杯になるようにと、願いを込めました。サビの「あ~あ」は、美しいものに向き合ってつく時のため息です。

他にもエンジニアの杉本哲哉君のセンスや数々のアイディア、パーカションの竹本一匹君の惜しみない協力、マスタリングエンジニアの増田敏弘さんの斬新な手法、まだまだ書きたい事はありますが、また別の機会に。